DF吉野一基選手

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皆さん、サッカーのAFCチャンピオンズリーグは好きですか? 僕は中国で生活するようになった影響か、“アジアでの戦い”にすごく興味を持つようになりました。これまでは「サッカーと言えば、ヨーロッパだけだろ! アジアなんてW杯予選だけ見ればいい」なんて高を括っていたものですが、地元深センにあるクラブの試合を生観戦したり、テレビで中国リーグの試合を観たりしている内に意識が変化したようです。それに、最近は多くの日本人選手がアジア各地でプレーしています。リーグ自体のプレーレベルは確かに低いのかもしれませんが、応援してあげたいと思いませんか? 人知れず頑張っている侍を!
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今回紹介するのはミャンマー1部 「ヤンゴンユナイテッド」に所属しているDF吉野一基選手です。先日、AFCカップ(アジアランキング中位国のチャンピオンクラブが参加。アジアチャンピオンズリーグの下のレベルの大会)の試合のために香港を訪れたので、 香港サッカー協会賛助会員の池田宣雄さんとともに、お昼をご一緒させていただきました。
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吉野選手はこれまでJFL、タイリーグ、シンガポールリーグでプレーした経験を持ち、昨季からはミャンマーでプレーしています。今季からはミャンマー1部の強豪「ヤンゴンユナイテッド」でプレーしており、外国人助っ人DFとして頑張っています。4月2日に香港の南華(サウスチャイナ)と行われた試合は、5ー3で敗れはしたものの、吉野選手は最後まで身体を張ったプレーで南華の屈強そうな外国人FWとやりあっていました。

吉野選手の話では、ミャンマーでの生活は日本と比べて不便なことばかりだそうですが、「今はアジアでサッカーを続けたい」と今後もアジアを舞台に大好きなサッカーに打ち込むそう。日本にいるとこうした選手にはほとんどスポットライトが当たりませんが、時代的に吉野選手のような選手はこれからどんどん増えていくのではないか、僕はそう思っています。
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どんな世界にも職業にもトップレベルとそうでないレベルがあるのは当たり前。Jリーグだけが、ヨーロッパのトップリーグだけがサッカー選手として“生きる路”ではないと思います。日本のサッカー文化を本当に深めていくためには、たとえ注目されなくても、アジアやアフリカなどで戦い、現地の人たちと親睦を深める日本人選手たちの存在も欠かせないのではないでしょうか。

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