「中国の不動産バブルは間もなく崩壊！」などと日本のメディアではたびたび騒がれていますが、先日、中国の高速鉄道「和諧号」に乗車した際、車窓から格安の賃貸物件広告を目撃しました。そこにはただ「賃料35元（約580円）」としか記されておらず、一体どんな物件なのか、35元というのは１平米あたりの賃料なのか、これが中国不動産バブル崩壊の足音なのか――などと、しばし妄想に浸ってしまいましたが、本当に物件の賃料であるのならば、格安なのは確かです。

しかし、ここは中国。仮にバブル崩壊が近かかったとしても、これほど“美味しい話”が誰の手にも届くような場所に転がっているはずはございません。電話したら「あっそういう意味ね……」「何だ期待した自分が愚かだった」などと落胆するどころか、新手の詐欺に遭遇してかえってこちらが損をする可能性だって十分あり得ます。

ただ、やはり少し気になってしまうのです。これだけひと目につく場所にでかでかと、“美味しそうな話”をこれ見よがしにぶら下げているその大胆さというか、怪しさというか。皆さん、「賃料35元」のカラクリ。知りたくありませんか？