先日、新宿の紀伊国屋書店の前を通ったら、ドキュメンタリー映画「SHOAH」のDVD化のポスターが貼ってありました。「SHOAH」は9時間27分もある、大長編ドキュメンタリー映画として、知る人ぞ知る作品です。

作品は、ナチス・ドイツによるユダヤ人絶滅政策（ホロコースト）の関係者へのインタビューを中心に構成されています。その題材や上映時間の長さから、日本ではなかなか劇場で観る機会はないのですが、実は学生時代に、自分は東京・東中野にあった映画館「BOX東中野」でのオールナイト企画上映に行ったことがありました。休憩含め10時間を超える上映時間でした。

しかし、終始重々しいインタビューが続く同作、深夜の上映とあって、満席だった客席の大半は眠りについていたように記憶しています。自分も途中でうとうとしていたのは正直に告白しておきましょう。なんにせよ、とにかく長い。一時停止して続きはまた明日、というわけにもいかず、なかなか大変なオールナイト上映だったのです。

それからしばらくして、2000年代前半にDVD化の話があり、ナリナリドットコムでも記事を入れたような気がしますが、恐らくその後は絶版になっていたのではないかと推察されます。それがこのたび、改めてDVDとブルーレイで発売されるとあって（しかも当時より安い）、自分も懐かしさと共に、もう一度ちゃんと見ておきたいという欲求に駆られてきました。

というわけで、すぐに観る時間を確保できるわけではないものの、また絶版になる前にと、購入しておくことに。仕事引退したら、じっくり観たいと思います。