ポポーの実

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キノコ探しが趣味のクローニン真木ですが、夏に森を歩いていると、突然甘い香りがしてくる時があります。そして地面を見てみると、直径10〜15センチほどの薄緑で、マンゴーのような形の果物が落ちています。これは北米原産のポポーと呼ばれる野性の果物。手に持ってみると柔らかく、多少ズッシリとして、本当にマンゴーっぽい手触りです。ちなみに、この果実は熟すると自分から落ちてくるので、食べごろがすぐわかります。

身を切ってみると、中には柿に似たタネが一列に並んでいます。実はスプーンで簡単にすくえる柔らかさ。食べてみると、マンゴーとバナナとパイナップルを足したような味がします。ちなみに、ポポーの木は調べてみると害虫がつきにくく、栽培も簡単とのことです。戦後、米国から日本にも渡り、一般的に栽培されていたとの情報もありましたが、今ではあまり聞きませんね。

さらに皮はちょっとの刺激で黒っぽく変色してしまい(味に変わりはない)、日持ちも良くないので商品として流通させるのが難しいそうです。なのでちょっと珍しい食べ物です。米国でも、夏の短い間、自生したものが食べられるだけ。けれども、これでケーキを作ったりすることもあるそうなので、今年も見つけたら何か作ってみたいと思います。

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