羅非魚

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「羅非魚」と言われてもピンと来ないかもしれませんが、要は淡水魚のティラピアのことです。なぜ中国で「羅非魚」と呼ばれているのかと言うと、1970年代に湖北省でナイルティラピアが導入され、ナイル(尼羅)とアフリカ(非洲)の文字が合体して「羅非魚」となったそうです。

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さて、この「羅非魚」ですが、僕が暮らす華南地域(中国南部)では食用としてかなり流通していまして、鍋の具材にしたり、唐揚げにしたり、あんかけにしたりとさまざまな調理法で親しまれています。今回は広州の順徳料理店で食べたのですが、ここではストレートな鍋料理、そして唐揚げでいただきました。
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で、肝心のお味ですが、さすが中国人の美食家から紹介されたお店だけあって「バリうまっ!」でした。

沸騰した鍋に「羅非魚」の切り身を入れ、フタをしめて待つこと約10秒。この間、火はいったん消します。あっという間に出来上がってしまう料理なんですが、お椀に刻んだトウガラシとショウガ、ネギ、そして醤油を入れ、軽くひたして食べると、もう「日本ですか!?  ここは!」と叫びたくなるぐらい日本人好みのお味で。

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続いて食べた唐揚げもさっぱりしていて大変美味しかったです。

DSC_0130いや、本当に冗談ではなく。僕は中国生活がある程度長いせいか、中国人の「美味しい」はあまり信用していないんですよ、悪いけど。でも、これは本当に美味しかった。日本から来た人たちも「うまいっ!」と連呼していたので、間違いないでしょう(笑)。ただ、場所が広州市中心部からかなり外れた田舎にあるので、次いつ行けるのかという問題があります。途中、車に乗っているときは「拉致されるんじゃないか……」と少々不安を感じたぐらいでしたので。

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