青森に行く機会があり、かねてから気になっていた青森県の「三沢市寺山修司記念館」に行ってきました。
寺山修司は青森出身の歌人であり、劇作家、劇団主宰者。彼の作る作品は衝撃的で、新鮮、斬新。今もなお強烈なファンを持つ方です。
「書を捨てよ、町へ出よう」というワードはご存じの方は多いのではないでしょうか。
ちょうど前の週にProject Nyx主催、寺山修司版「星の王子さま」の舞台を見てきたばかりの私は、期待とあこがれの人に会える喜びでいっぱいでした。
新幹線で東京から新青森駅まで約3時間。そこから私のなれない運転で2時間弱。
小雨降る秋のどんよりとした天気の日に結構な遠出。しかも、この日の朝、新幹線に乗り遅れるという失態。
席が空く仙台まで新幹線デッキでスーツケースを椅子に座っていたせいで、お尻も腰もだいぶ疲れがたまっていました。
たどり着いた寺山修司記念館は、森の中のに突如現れる絵本のような建物。
中は寺山修司が生前利用したものや、彼の主催していた人気劇団「天井桟敷」で使われた美術品があちらこちらに展示されています。
展示品の多くは机に収められていて、薄暗い室内の机に座って、懐中電灯で照らしながら展示をみることができる不思議なスタイルです。
寺山修司の世界はアングラと呼ばれ、少し独特の世界かもしれませんが、彼に影響を受けたクリエイターは今でも非常に多い方です。
私も中学生のちょっと斜に構えていた時代に彼に影響を受けたアーティストに影響されて見始めたのが最初でした。
今回、忘れかけていた自分のちょっとどろっとした暗闇を除いた気がして甘酸っぱい思い出に浸れて素敵な一日になりました。