タン刺

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牛タンの料理のバリエーションはいくつもありますが、そのひとつに、「タン刺」があります。そのままタンの刺身ですが、これが結構好きでして、メニューで見かけるとほぼ間違いなく注文するのですが、お店によってモノがかなり違うことがあり…。

あるお店で注文して出てきた「タン刺」は、角張ったカットが特長。少し火を通した時に出る牛タン独特の食感があり、生というよりはスモークされたものに近いような印象を受けます。モノは牛タンに違いないので、味自体が悪いわけではないのですが、工場加工品のような、いわゆる生、生肉が食べたい!という気持ちを満たしてくれる刺身とはちょっと違うような気がしました。

一方、別のあるお店で出てきた「タン刺」は、霜降りのお肉のよう。和牛を生で食べるのと同じように、口に入れると脂身がねっとりと舌に絡みつき、舌の温度で脂身が溶け出していくのがわかります。肉自体にも甘みや香りがあって、飲み込んでしまうのがもったいなく感じるほどです。これですこれ。

値段的には倍くらい、後者のほうが高かったので、そもそも素材が違うのは確かなのですが、料理としても別モノのよう。同じ「タン刺」と言ってもいろいろですね!

 

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