世のパクチーブームは広がりすぎて、どこもかしこもパクチー、パクチーといった様相を呈していますが、最近のトピックで「パクチーもここまで来たか…」とちょっと感慨深かったのは、ファミレスのデニーズがパクチーを採用したメニューを投入したこと。しかも“追いパク”もできるという、ファミレスらしからぬ力の入れ具合です。あれだけクセの強い食材が、ここまで市民権を得たか、と。
というわけで、個人的にちょっと気になっていたので食べに行ってきました。注文したのは「パクチーと緑野菜のアジアンハンバーグ」(999円/税別)。アジアンソースにはナンプラーを使用しているそうで、そのあたりにもしっかりこだわりを感じます。カロリーが408kcalと、ハンバーグメニューの中では低めなのも嬉しいですね。
目の前に出てきたお皿を見てすぐに思ったのは、パクチーは期待ほどのっていないかも?ということでした。食べてみると、水菜の割合が高めで主張が強く、パクチー感はやや圧倒されている印象。パクチー好きが満足するには、“追いパク”が必須かもしれません。このあたりは、メニューに「パクチーと緑野菜」と書いてあった時点で察していましたが、恐らくはパクチーの原価と提供価格とのせめぎ合いの中で、落としどころとして緑野菜でボリューム感を出すという形を取ったのだと思われます。
また、パクチーはちょっとしなびているものが混じっており、フレッシュ感が弱かったのは残念です(※この店舗のこのときだけかもしれません)。しなびてなければ“追いパク”も追加注文しようかと思ったのですが、今回はやめておきました。
とはいえ、デニーズは大好きです。きっと消費者にはなかなか見えないさまざまな困難を乗り越えて提供されている、こうしたアグレッシブなメニューには、今後も挑戦して欲しいところです。