先日スタバが出来て大盛り上がりを見せた鳥取でしたが、スタバが出店する前から、そして出店した後も「すなば珈琲」を始めに多くの名カフェ、名喫茶店がしのぎを削っていると耳にしていました。そんなわけで駅で配っていた鳥取珈琲激戦区MAPを片手に時間の許す限り、回ってみることに。
まずは「すなば珈琲」。やはりスタバが来ることで多くの報道陣が連日取材に訪れていたようで。インタビューの話を漏れ聞くところによれば、すなばの売りはお値段と居心地の良さ、幅広い年齢層に支持されているという印象です。
カフェめしに入るのでしょう、イカ墨のカレーと蟹のホットサンドを注文。鳥取市はコーヒーの消費量も全国2位とのことですが、カレールウの消費量もダントツの1位らしく多くのカフェ、喫茶店で名物のカレーが食べられるそうです。
イカ墨のカレーは多少粘度が強いながらもそれほど癖もなく、マイルドな味。烏賊とか海老とかの揚げ物の強さに合わせた味の気がしました。お味噌汁がつくのが喫茶店として正しい気がしますね。ホットサンドは蟹の風味がよく、フライドポテトや漬け物との取り合わせが美味しい。朝はモーニングでおにぎりやお粥も選べるとのことで、とりあえずおかゆを頂きました。さすがにスタバはおかゆは出ないでしょう。
鳥取に出来たスタバは「シャミネ鳥取店」という駅ビルの名前がついているのですが、当のシャミネにはジュピターコーヒーやショコリキサーが頼めるゴディバなどもあって、むしろこちらの方があって嬉しいお店なのではと思ったり。
薬膳カレーやカレーを使用したスイーツなどでメディアでもよく登場するという「木の香り」で薬膳オムライスカレー。ルーもご飯もお水もこだわっていらっしゃって、後で自分の好みで掛けるスパイスもいい風味でおいしい。フルーティなかろみを感じる美味しそうなコーヒーもカレーと良く合う香りや酸味で満足のお店でした。
「patisserie & cafe drop
」。行った中では一番コーヒーが美味しかったお店。不思議なことですが、喫煙可のカフェの方がコーヒーの美味しい店は多い気がします。そういう意味でもスタバとは対局な気がしますね。アイス・アメリカーノというアイスコーヒーを頼んだのですがとても目鼻のくっきりとした濃いコーヒーで自分が鳥取在住ならここに通うことでしょう。
「MIRAI restaurant&cafe」は夜遅くまでやっている、お洒落な雰囲気のお店。女子会とか華やかながらも落ち着いたムードで、ご飯ものにも定評があるとのこと。オムライスとパスタという実にカフェめしっぽいチョイスをしてみましたが定番ながら個性も感じるいいメニューでした。
「cafe-nee」。いい味の階段、いい味のテーブル、いい味の椅子…暑すぎない気持ちの良い風の入ってくる店内で、目の前にある公園の借景でのんびりくつろげるカフェ。しっかりとした味のハンバーグやさらさらしたシロップで飲むカフェオレはとても気持ちのいい空間です。
「カフェアメリ」。MIRAIが大人っぽいカフェだとすればアメリさんは華やかな開放感のあるカフェでした。清潔感のある、女性に好まれそうな雰囲気とお洒落なメニューの数々。とりあえず鳥取といえばカレー、と思って頼んでみましたが、こちらのカレーもまた美味しい。カフェのメニューだからか行ったお店のカレーはいわゆるずっしり系な者ではなかった気がしますね。そういう味だからこそ頻度多く食べられて消費1位なのでしょうか。
時間と胃袋の許す限りのお店を回りましたがどのお店もそれぞれに良さがあって、スタバはなんでこんな激戦区に来ちゃったのだろうと心配してしまうほど。まだ行けてないお店もたくさんあって、鳥取の人たちは幸せだなぁと名菓因幡の白うさぎを食べながら帰路についた鳥取巡りでした。