つい最近まで日本にもお店があったらしい、マロングラッセの元祖として知られる「ボワシエ」というお店に出かけてきました。

お店は16区のトロカデロ広場をもう少し歩いた先にある雰囲気の良い高級住宅地にあり、派手すぎず、それでいて手の込んだ内装がとてもお洒落でかわいらしいという印象でした。

フランスでは寒くなってくると、日本でいう焼き芋屋さんのように焼き栗を売り始めたり、マロングラッセを買ったり、いろいろ栗を食べる機会があります。個人的には美味しいことは美味しいのですけれど、どうも値段のことを考えると、割に合わないようなそんな気がいつもしています。おそらく、自分は下戸なので、栗と洋酒のこの絶妙なマリアージュを楽しめてないのではないか、と。でも、だからこそ一度は元祖であり今なお名品として知られるボワシエのマロングラッセを食べようと、定番のもの以外にもチョコやバニラ、ラム酒などいろいろな風味のものが売っているというので色々買ってきました。

食べ比べてみた結果は、一番美味しいと思えたのは意外にお酒の味がもっとも強く感じられたラム酒風味のもの。個性が強い分今まで食べた中でも味が記憶に残るように思えます。もちろん、どれも全て丹精込めて作られている味の濃いマロングラッセではありました。