‘ペルーといえば、マチュピチュを代表とした遺跡が有名ですが、美食の国としても近年注目を集めています。その首都リマには、世界トップ50にランキングされるレストランが3軒あり、中でも数年連続で10位以内（2018年度は6位）に名を連ねるのが「セントラル」です。予約がいつも一杯だという人気のお店ですが、ランチの時間に数種類のサンプル料理が食べられるというラウンジ形式のテーブルの予約を、昨年の夏に訪れた際にリザーブすることが出来ました。

セントラルのコンセプトは、アンデス山脈を含むペルーの多様な環境から生まれた珍しい食材を提供するというもの。例えば、標高4,000メートルの地域で採取されるチャコと呼ばれる鉱石。または同じく山岳部のプナ地方で採れるクシュロという藍藻。ちなみに、「セントラル」はこういった珍しい食材を研究する、フードラボもかねているのだそう。

実際に頂いたお料理は初めて味わう物が多く、味の説明をしろと言われるとむずかしいのですが、一つのお皿に口当たりの違う食材が、これまたバランスよく盛り付けられている感じ。味だけではなく、食感も楽しめる印象がとても強く残ったレストランでした。

そしてもうひとつ印象に残ったといえば、レストランの入り口に、どうやら飛び込みで運良く予約が取れたらしいご家族がいらして、お父さんが興奮した様子で「おっしゃー！」とガッツポーズを取っていたことでした（笑）。すっごく嬉しかったんでしょうね、お父さん。’’’