11月上旬、ついに「君の名は。」の中国大陸における公開日が12月2日と発表されましたが、実はこの11月、日本のアニメ映画が3本たて続けに公開されるという珍しい出来事が起きております。
その1本目が11月4日公開の「クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」。2本目が11月11日から公開が始まった「ワンピース フィルム ゴールド」、3本目が11月25日公開予定の「名探偵コナン 純黒の悪夢」です。
「クレヨンしんちゃん」も「ワンピース」も劇場版が中国大陸で正式に公開されるのは今回が初。しかもこうしてたて続けに公開されるというのは本当に珍しい出来事だと思います。これに「君の名は。」が続けば、1ヶ月の間に4本もの日本のアニメ映画が公開されることになるわけです。
ご存知の方も多いと思いますが、中国では外国映画の年間上映本数が決められており、いかに日本の人気作品と言えども、そうやすやすと公開できる環境ではありません。そうした状況下で4本連続で公開するというのは、中国における日本映画への開放が進んだ証拠と言えるのではないでしょうか。
また、「君の名は。」の中国公開が、日本公開から約3ヶ月という異例の早さであることも注目すべき点です。これにはビジネスチャンスを逃すまいという日中双方の思惑、内容が暴力的ではなく、審査にあまり時間がかからなかったことなど様々な要因が絡んでいるものと思われますが、今後アメリカ映画のように本国と同じタイミングで公開されるようになれば、海賊版対策なども含め、日本の映画産業にとって大きくプラスになるのではないでしょうか。