いまや東京・吉祥寺を代表する名物のひとつとして、多くの人に愛されている「さとうのメンチカツ」。どんなガイド本にもほぼ必ず紹介されている、吉祥寺の定番中の定番です。自分は隣町の西荻窪が地元ということもあり、子どもの頃から「さとうのメンチカツ」はよく食べていました。あるときは晩ご飯のおかずとして、またあるときは塾をサボって小腹が空いたときのおやつとして。思い出を数え始めたらキリがないほどです。
しかしながら、ここ10年ほどの空前の吉祥寺ブームの中で、「さとうのメンチカツ」を買い求める行列は次第に長くなっていき、自分も「あんなに並んでまでは…」と買う機会が消失。そうこうしているうちに、最後に食べてから数年の月日が経ってしまいました。
そんな先日のある日、いつものように吉祥寺を歩いていると、「さとうのメンチカツ」を買い求める列が、なぜか短いのです。理由はよくわかりません。天気も良かったし、陽気も良かった。でも、目の前にある行列は短く、これは久々に“買い”だな、と列の最後尾についてみることにしました。すると、すいすい列は進んでいき、結局購入まで待った時間はわずか1~2分程度。こうなるとちょっと嬉しいではありませんか。
久しぶりに食べた「さとうのメンチカツ」は、やはりメンチカツとしては美味しいと思います。じゃあ何時間でも並べるかと言われれば、並びませんが(笑)。でもこうやってサッと買えるのであれば、たまに食べたくなる味なのは間違いありません。
なぜあの日、列が短かったのかは謎のままですが、吉祥寺を訪れたときにはちょくちょく覗いてみようっと。