広東省東莞市の虎門鎮は、歴史的にはアヘン戦争の中心地として有名ですが、現在は服飾産業が盛んな地域としてその名を轟かせています。世界の服飾ブランドの生産工場が建設されており、各国から多くのバイヤーが連日訪れているのです。
先日、僕は初めてこの地を踏んだのですが、やはり街の中心部には服飾関連の問屋デパートが連なっていました。中には外国ブランドのOEM工場(発注元企業のブランドで販売される製品を製造する工場)から横流しされた“不良品”なども売られており、安い価格で外国ブランド品を購入できるのもこの街の魅力でしょうか。
もちろん、OEMである以上、原則中国国内で販売することは禁じられていますが、そこらへんは商魂逞しい中国。「不良品をそのまま廃棄するのはもったいない」と違法販売が横行しているようです。