一見すると普通の絵、しかしその絵画が描かれた歴史的背景を知ると、途端に背筋がぞっとするような絵に見えてくる……。
中野京子さんの著書「怖い絵」シリーズの大ファンなので、展覧会が開かれると知ってウキウキしていました。展覧会のメイン絵画は1833年に描かれた「レディ・ジェーン・グレイの処刑」。白い肌、白いドレスの若い女性は、イギリス最初の女王であるレディ・ジェーン・グレイ。一見美しい絵ですが、彼女は政争に巻き込まれ、在位わずか9日で捉えられます。絵は、首を切り落とされる直前のもの。
会期半ばくらいに行けば空いているかなと思いきや、朝早くに行っても三時間待ち。一度は諦めて上野動物園で遊びましたが、次に行った時も三時間待ちで。もう致し方なし!と決心して列に並びました。
中に入ると、「デュッセウスに杯を差し出すキルケー」の鏡バージョンがありました。自分の顔を名画の一部にできる素敵アイデアです
三時間ちょい待って入った会場も激混みで、この展覧会の人気度を体感しました。展覧会は12月17日(土)まで。行かれる方は防寒対策と日焼け対策をおすすめします。そして物販がかなり凝っていて楽しいので、時間に余裕を持って行ってみてください。三時間待っても行く価値ありますよ!