世界最大級の大きさで、さらにその香りが腐った肉、または屍のようだと形容される「死体の花」ことショクダイオオコンニャクがセントルイスにあるミズーリ・ボタニカル・ガーデンで開花し、無料で一般公開されるというので見にいってきました。
このショクダイオオコンニャク、開花するのが平均して7〜10年に1回だけという周期の上、開花期間がたったの2日だけという……。ミズーリ・ボタニカル・ガーデンでは複数の株が育てられており、数年に1度は開花のチャンスがあるそうですが、それでも希少な経験です。
今回は開花のピークが夜にあるということもあってか、ガーデンは一般公開の時間を夜の1時半まで延長。まあ夜だからそんなに人はいないんじゃないか、と10時過ぎに行って見たところ、そこには長蛇の列。ガーデンの入り口の外、駐車場の脇にまで人が並んでしました。
そして待つこと2時間。ようやくショクダイオオコンニャクが展示されている温室に入ることが出来たのですが、目的の花までまだ10数メートルあるというのに、強い匂いが漂ってきます。うわあ(汗)。
しかし独特で強烈な匂いとは対象に、開いた花弁は細かいプリーツがたくさん入った薄手のスカートを逆さまにしたかのようで、とても繊細に見えます。ライトアップの照明にかざすとこれまた綺麗。視覚と嗅覚にうったえてくるものが全く異なる、なんとも不思議な花です。2時間待っただけの価値がありました。