長野県諏訪市の諏訪湖湖畔にある「片倉館」（国重要文化財指定）は、映画「テルマエ・ロマエ Ⅱ」のロケ地としても有名な文化福祉施設です。中でも多くの観光客を惹きつけているのが、天然温泉「千人風呂」でしょう。

自分が訪れた日は平日の昼間ということもあり、地元のおじいさん、おばあさんが来館しており、和やかな雰囲気。「百人が一度に入れる」広い浴槽は大理石作りで、深さは立つと胸下位まである1.1m。底には玉砂利が敷き詰められており、足の裏にほどよい刺激を感じられます。ステンドグラスや彫刻などの装飾も立派で、非日常的な気分を味あわせてくれる不思議な温泉でした。

建築家・森山松之助氏が設計した洋風建築の内部は、日本の古い洋館の代表的な作り。現在２階部分は休憩室・食堂として利用されているのですが、その入口には芸能人のサインや写真が飾られていました。

また、休憩室・食堂の奥はバルコニーにつながっており、バルコニーからは諏訪湖が一望できます。当日はあいにく天気が良くありませんでしたが、晴れた日の夕暮れ時などにはきっと素晴らしい瞬間に出逢えるのでは。またチャンスがあれば訪れてみたいと思います。