餃子で有名な「大阪王将」(イートアンド株式会社)。1969年から続く老舗中華料理チェーンですが、現在、中国本土でもお店を4店舗運営しています。
実は「大阪王将」が中国にお店を作るのは2度目のことで、2012年に一度上海でお店をオープンしているんですね。そこは残念ながら閉店となってしまい、2016年夏に今度は上海から深センに場所を移し、中国再上陸となりました。一度撤退した理由は定かではありませんが、中国の場合、複雑な理由が絡んでいるものと思われるので何とも言えません(笑)。ちなみに、中国の大連市にはかつて「餃子の王将」もあったんです。こちらもやはり2014年に撤退しています。
「大阪王将」は中国本土以外にも香港や台湾、タイ、シンガポール、フィリピン、ミャンマーとアジア各国に進出しています。例えローカル向けのレストランであろうと、外国で日本の“味”を気軽に楽しめるレストランというのは現地在住日本人にとっても貴重な存在なので、今度こそは結果を出してもらい、中国でも末長く続けてもらえることを期待しています。
ただ、今のところ中国のネットでの評価はいまいちのようで、自分も試しに食べてみたのですが、気分的にラーメン&餃子をどうしても食べたいならば選択肢に入ってくると思いますが、正直、日本の「大阪王将」のような美味しさはありませんでした。予算も一人35元〜50元(約500円〜830円)と、ローカルの若者にとっては少々高めの設定なので、現在の日本食ブームがあるうちはともかく、今後のことを考えるともうひと頑張りしてほしいような気がしたのも事実です。