日本に帰っていた時の話になりますが、佐藤家では毎年この時期に新宿のヒルトンホテルで中華料理を食べる習慣があります。今年からは中華の目玉ともいえるフカヒレの料理を取り扱わないという話を聞いていたので、家族会議もして他のお店に変えるべきかどうか考えたのですが、最終的にはそのままヒルトンで食べることにしました。
パリでも中華街に住んでいるので、実は中華料理にはそれほど飢餓感はなかったのですけれども、さすがに日本の中華料理はレベルというか地肩が違う。だいたい北京ダックが皮だけで出てくる(フランスのお店はお肉も出てくるお店が多い気がします)。
あわびとか伊勢エビとかも本当に豪華でああ、日本素晴らしい、日本素晴らしいなぁと一皿ごとに美味しくいただきました。
くじらを食べたり、フカヒレが食べられなかったり、普段外国で暮らしていることで食べ物について色々多角的に考えたりします。個人的には食べられなくなってからでは遅いと思うので、ヒルトンとしてもお客を喪う一つの理由になるかもしれない、それでも美学を貫こうとする想いを応援したいと思います。