パクリが勢力拡大

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大阪発祥の焼きたてチーズケーキのお店「りくろーおじさんの店」(リクロー株式会社)。1956年に菓子卸業として創業した同社は、1984年から焼きたてチーズケーキの販売を開始、現在は関西に9店舗構えています。
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さて、そんな「りくろーおじさん」ですが、中国では堂々とパクリ店が展開されているのをご存知ですか? それが2013年6月に上海で設立された上海瑞酷路投資管理有限公司が運営している「瑞酷爺爺的店」です。
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「瑞酷爺爺的店」のチーズケーキは「りくろーおじさん」同様、真ん中にキャラクターの焼印が押されており、味も大変似通っています。値段も39元(約640円)とほぼ同じ。唯一の違いは、本家のチーズケーキの底にはレーズンがちりばめられていますが、「瑞酷爺爺的店」のチーズケーキにはそれがないこといぐらいでしょうか。事情を知っている人でなければ、両者を混同したとしてもまったく不思議はありません。それぐらいソックリなのです。
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実際、「瑞酷爺爺的店」は開店当初、日本の「りくろーおじさんの店」との関係をほのめかすような宣伝を積極的に行っていました。結局、当局から行政処分をくらうことになり、現在はそうした宣伝は影を潜めていますが……。
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驚くのは、このパクリ版「りくろーおじさん」はすでに中国全土に数百店舗あり、本家を凌ぐ発展を遂げていることです。こうなってくると、日本で「りくろーおじさん」を見た中国人観光客が、本家をパクリ呼ばわりする時代が訪れるかもしれません。それどころか、巨大な資本金をバックに、パクリが本家を買収……そんなことだって十分ありうる時代なのです。

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