先日、日本のケンタッキー・フライド・チキンがフライドフィッシュの復活販売をして、ベストショットで「旨い」「うんまい」と語られていたのがとても羨ましく……。とはいえ、ここは世界で最も英国に厳しい国、フランス。そんな美味しいフィッシュアンドチップスを食べさせてくれるお店なんてないよな、と思っていましたら、なんと!あるんですね、さすが美食の国。おいしければ関係ないのですね、おいしいものがすくな(おっと
「サンクン・チップス」はもちろん英国のシェフが作っていらっしゃるそうですが、かなり本物志向で、デンプン質の多いジャガイモにこだわっていたり、衣もフランスのビールとイギリスのエールを混ぜて使うなど、味への追求には余念が無く、今かなり人気のお店となっているとのことです。
実際行ってみるとたしかに人気のお店。寒い中、結構待つことに。テイクアウトもできるみたいなので、そうしようかなと思ったのですけれど、やはり熱々をすぐ店の中でと思い20分くらいで入ることができました。いろいろメニューのある中で、やはり「定番」を選ぶことに。あとタルタルソースも追加で頼んでおきました。
テーブルの前にはサーソンズのモルトビネガー!フィッシュアンドチップスといえばこれ。これなくてフィッシュアンドチップスではないとさえいえるでしょう。今はミツカングループでもあるそうです。
そうこうしているうちにフィッシュアンドチップスが。でかい。厚い。熱い。なんでしょう、少なくともKFCの細長いものとは一線を画していますね。とりあえず、なにもつけず、そのままで食べてみることに。
うん、うまい。鱈っぽい白身でがっしりとした肉質ながら、厚みのお陰か中の方は蒸しているようなしっとりさもあって、衣の方と中の方で2種類の味が楽しめるようなそんな気がします。レモンと塩とサーソンズをどばどばかけてマッシュされた豆と一緒に食べてみると…なるほど、これはまた別の美味しさ。よくモルトビネガーはあまり酸っぱくないのでけっこうかけて大丈夫と聞きますがたしかにそうですね。すごく控え目ですがいい風味です。
もうひとつの主役の芋もしっかりとした味で塩を結構ふりかけておいしい。個人的には頼んでおいたタルタルソースも当たりで、味のバリエーションをつけられて最後まで満足完食。フランスでもこんなおいしいフィッシュアンドチップスが食べられるなら、いつかパリでも天丼とか食べられないかなぁと思いながらいい時間を過ごしました。