今年3月、仙台空港の1階国際線到着ロビーに、「AKIRA」でおなじみの漫画家・大友克洋さん描き下ろしによる陶板レリーフが完成しました。これは宮城県登米市出身の大友さんが、震災復興への想いを込めて制作したもの。完成の際には全国ニュースでも報じられていたので、ご存知の方も多いかもしれません。
先日、そのレリーフ「「金華童子風神雷神ヲ従エテ波濤(はとう)ヲ越ユルノ図」を観に行くことができました。横8.7メートル、高さ2.8メートルという圧巻の大きさ。静止物なのに、前に立つとその勢いに圧倒されてしまう迫力があります。
平面ではなく、立体的な作りのため、細部も見応えがたっぷり。仙台空港は仙台駅から電車でもさほど遠くはなく、行きやすいので、観光の際にはこれを見にちょっと足を伸ばしてみるのも良いのではないでしょうか。
仙台空港は、東日本大震災のときに大きな津波被害に遭い、飛行機が流されていく映像は頻繁に震災特集などでも使われていましたが、そこから復興に至るまでの過程を、パネルで展示していました。
また、“津波到達時の高さ”を示す表示もあり、その位置に立つといろいろと考えさせられてしまいました。