相模の大凧まつり

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5月5日のこどもの日、神奈川県相模原市で催された「相模の大凧まつり」を訪れました。

この「大凧まつり」は天保年間(1830年ごろ)から受け継がれてきた歴史ある祭り。揚げられる「八間凧」は14.5メートル四方、1トン近いサイズで日本一の大きさを誇るらしく、自分も巨大な凧が大空に舞い上がる様子をぜひ一度この目で見てみたいと思ったのです。

会場はJR相模線「相武台下駅」から徒歩15分と案内されていましたが、自分は小田急線の「相武台前駅」から歩くことに。途中自転車に乗った少年に「何分ぐらいで着くかな?」と尋ねたところ、「15分ぐらい!」と元気よく返されたのですが、実際は大人の足で20分以上かかる結構な距離で。「帰りはバスだな」と心に決めた次第です(笑)。

当日の天候は大変素晴らしく、会場に近づくにつれてテンションもアップ。会場に足を踏み入れると、これから飛ばすであろう「八間凧」の準備が進行中で、その大きさと準備に携わる人の数に度肝を抜かれることになりました。近くには消防隊もスタンバイしており、「そりゃあこんな大凧が風に流されて観客席に落ちたらヤバいわな……」と妙に納得。重さ1トンですから1トン!



せっかくなので近くにいた地元のおじさんに話かけると、「いい風が来ないと八間凧は飛ばねーんだ。朝から一度も飛んでいねぇ」と言われてぎくりとしましたが(自分が会場に着いたのは14時ごろ)、そこは運が良かったのか最終的に少しフライトしてくれました。時間にして約20秒ぐらいですけど(笑)。

4度、5度とチャレンジしていましたが、結局この日は風速が弱すぎて、5分も10分も華麗に舞う大凧は見られず。それでも、自分の子供時代を懐かしむことができたのと、風という自然の力を利用して揚げなければならない凧というものに畏敬の念さえ感じることができました。小さな凧であればちょっとした風でも簡単に揚げられますが、ここまで大きいとさすがに普通の風や技術力では飛ばせません。当たり前のことです。

「大凧まつり」に来れば大凧が空高く舞い上がる姿を必ず拝めると思い込んでいた自分に恥ずかしさを覚えるとともに、また来年への楽しみがひとつ増えたような、そんな気にさせられた1日でした。

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