赤いファサードで知られる名ホテル“プラザ・アテネ”でシェフ・パティシエを務めるミシャラクさんが、料理教室を兼ねたお菓子屋さんをパリにオープンして話題になっています。新しいお菓子の形を追求していく面白いお店らしく、常々出かけてみたいと思っていたのですが、W杯がまだやっている頃に訪ねることができました。

ファンタスティク、という名のケーキがちょっと大きかったので、コスミックという名前のクリームメインのお菓子をいくつか買うことに。時期柄W杯の国名を冠したお菓子があり、日本やブラジル、オランダといったお菓子とアイスクリームを買いました。

日本の名前がついているものはフランボワーズを花の中心に見立てクリームで花びらを表現。そして柚子を使用しているという和テイストな味。日本代表が見せられなかった安定感のある守備を表現してくれています。

オランダはユニフォームのオレンジ色を前面に押し出したトロピカル路線。オレンジやマンゴーといった重量感のある攻撃力が魅力のひと味。

そしてブラジルは奔放な創造性を見せるべく幾つかのフルーツを揃えて食べる時にはなめらかなクリームを味わいつつ果物の味を楽しむことができるマリアージュ、融合を感じさせる面白い味でした。

デザートだけでこういう楽しみ方ができるのは本当に面白いですが、なかなか優劣を競うのは難しいもので、個人的にはやっぱり柚子選手が利いていた日本代表が一番強いのではないかという気が。アイスクリームはカロリーオフを主眼に置いたものらしく、こちらはちょっと本気を出せていなかったかなと。なかなか面白い試みのお店なので、いつかケーキも食べることができればなぁと思いました。